イタリア ボローニャでDr.パンビローニの講義を聴講しました。
日時:2008年6月5日(木)15:30~16:00
場所:ボローニャ大学医学部セミナーセンター
テーマ:小児気管支系統疾患の現状
参加人数:約120名
講義内容
S.Andrea病院(ローマ)に於ける小児喘息患者への指圧治療臨床報告
聴講者:看護婦、看護師が殆ど
15:30~ 指圧の歴史を説明
96年前に浪越徳治郎により考案された手技療法。指で圧すから指圧。エネルギーや経絡とは無関係。解剖学的に生理学的総合理解のもとに全身の基本点を的確に捉えられた手技療法である。
15:45~ モデル(20代男性)を使ってデモ
横臥で頸部、背部への指圧を行う。
喘息疾患を持つ子供への指圧の効果
・副作用を伴わない。
・指圧後に患者からポジティブな報告を受ける。
(先週出来なかったことが今週は出来るようになったなど)
・セラピストが患者に威圧感、不快感を与えない。
・情緒が安定するなどの効果が大きい。
16:15~ 聴講者より質問
Q. 治療時間は?
A. 約1時間
Q. 指圧の効果が証明されているのか?
A. 患者の表情や日常生活の質の向上、また精密検査における様々な数値の安定などからその効果は明白である。
Q. 子供の指圧の弊害の有無
A. 症状や年齢を見ながら加減すれば赤ちゃんから老人まで治療可能であり副作用は無い。
Q. 貴院では患者に指圧治療のみ行っているのか?
A. 患者の症状に合わせて(1)投薬+指圧、(2)指圧のみ に分けている。
今後の展望
治療をコンスタントに続けることが何よりも大事である。
親子の触れ合いを考慮して、家庭でも指圧治療を実行してもらえるよう指導している。
臨床を続けて、効果の追跡調査を続行していく。
Dr.パロンビーニの感想
わかりやすい講義で効果的だったと思う。看護士や看護婦は投薬に頼らず、患者の精神的向上や肉体的効果を期待する傾向にあり、指圧を理解しているので今後に期待している。